「八つ手」 日本原産の常緑低木で、大きな掌状の葉からこの名があるが、
7つまたは9つにさけていることが多く、その数を表すというより「多い」という
意味と考えられている。
厚手でつやのある大きな葉は冬も落葉せずに茂っているので目隠し用の
庭木として利用されることが多い。
黄白色の花は、球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序となる。
晩秋から初冬にかけ他の花が少ない時期に咲き、昆虫に貴重な密を提供す
ると同時に花粉の媒介者である昆虫の来訪を確保し、受精を確実なものとし
ているとも考えられている。果実は翌春に黒く熟する。
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