06,8,29    南阿蘇村


05,10,19   南阿蘇村

ヤイトバナ(アカネ科)
「灸花」、「屁糞蔓」、「早乙女(さおとめ)蔓」。日本各地の山野ややぶなど
日当たりのよいところに生える。茎はつる性で長くのび、葉は互生、茎や
葉をちぎると嫌なにおいがする。花は筒形で外側が白色、内側は紫色。
花の内面の模様が灸をすえた跡に似るところから「灸花」、また、特有の
臭い匂いから「屁糞蔓」(へくそかずら)の名がある。もう一つの別名「サオ
トメバナ」は、花が美しいのに屁糞蔓の名前があまりにもひどい事からこの
名で呼ばれたという。
 万葉集には屎葛の名で一首
    皀莢(さいかち)に延(は)ひおほとれるくそかづら
           絶ゆることなく宮仕へせむ         高 宮王
(サイカチの木にからみまといついているヘクソカズラのように、私はいつ
までもお仕えしましょう)の意。

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