09,12,5    南阿蘇村

ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
「藪柑子」 暖地の林床に生え、地下茎を伸ばしそこから地上茎を
出す。葉は卵形、縁の細かい鋸歯がある。花は白〜淡紅色。果実
は冬に赤熟し、庭にもよく植えられる。
 名は、小さい実を柑橘とみたもの。「万葉集」にも詠まれる「山橘」
(やまたちばな)は本種とされ、大伴家持は「この雪の消(け)残る
時にいざ行かな山橘の実の光(て)るも見む」とその趣を愛でたと
いう。(「花おりおり」朝日)

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